漫画『友達ごっこ』はいじめ問題の最高のハッピーエンド
こんにちは、もりーです。
最近、学生時代に漫画喫茶で全巻読み干した漫画竹内文子先生の『友達ごっこ』がLINE漫画で1・2巻無料だったので、これを機に全巻読み直すことにしました。
友達ごっこには、主人公の佐久間 紫月(さくま しつき)を悩ますいじめっ子たちがたくさん登場する。
人間ならば誰しにもあるであろう、妬みと嫉みで溢れた作品。
一日で全てを読み終わったんだけど、改めて、、
こんなにも、こ、こんなにも
イジメ問題の最高のハッピーエンドあるかー!!
と大喜びしました(?)
みんながみんな更生してくれればね。
こんなにも幸せなエンドはない。
そう、まさにハッピーなエンド。
しかしこれは、主人公の佐久間 紫月だからこそのエンドかなとも思える。誰もがみんな紫月みたいになれたら、いじめに打ち勝てるんじゃないかな〜と、思いました。
まさにスーパーヒーロー的なヒロインで正義で溢れている。
…だけど、自分の気持ちに素直だから嫌われない。
最強だ。
最強で最高なのに、妬まれるから一部には嫌われる。
人気者を嫌う心に余裕のない一部の人間に。
※ここからガッツリとネタバレを含みます※
- 友達ごっこのあらすじ
- 友達ごっこで考える実際のいじめのケース
- いじめのケース①友達への嫉妬【繭編】
- いじめのケース②いじめられた経験があるのにいじめちゃう子【繭編】
- いじめのケース③好かれたくていじめに加担してしまう【いっちゃん編】
- いじめのケース④自分の手を汚さずに妬みで嫌がらせをする【和華編】
- いじめのケース⑤友達の一番になりたくて束縛する【毬菜(まりな)編】
- いじめのケース⑥言いたいことが言えず言いなりになってしまう【詩織編】
- いじめのケース⑦見えない努力に嫉妬して嫌がらせをする【千秋編】
- いじめのケース⑧恋愛の嫉妬から嫌がらせをする【茜編】
- 友達ごっこを読んで(まとめ)
友達ごっこのあらすじ
☝︎左が繭・真ん中が百合・右が紫月
紫月は高校二年生になり、清楚系の繭(まゆ)とポニーテールの百合(ゆり)と仲良くなる。繭と百合は中学からの大親友。そんな仲に入れてもらった紫月は遠慮しながらも「これから親友になっていけば良い」と言ってくれた百合の言葉に素直に喜び仲良くなっていったと…思っていた。
夏休みが終わり二学期が始まると元気よく登校した紫月はクラス全員から無視されていることに気づく。状況が飲み込めない紫月であったが、親友の二人にさえもよそよそしい態度を取られ、勇気を出して聞いてみる。
すると、紫月がネット上のプロフに親友二人の悪口を書いていることが判明。
もちろん紫月はそんなことをするはずもなく、二人を説得すると信じてもらえたが、ネット上の悪さは止まることを知らない。
親友二人は信じてくれたものの、状況は悪化。
どうしたらクラスのみんなに信じてもらえるか考えた紫月は信じてもらうためにクラスのみんなを呼びかけ、携帯を真っ二つに折った。
友達ごっこで考える実際のいじめのケース
私の中でいじめと言えば、『ライフ』だったのだけど、、
小学生の時にやっていたドラマの主題歌でこれを聞けばライフをすぐに思い出す。しかもちょうど絶賛ハブられ中で本当にハブられるくらいでまだ良かったなとさえ思ってしまった、、とても勇気付けられたドラマでした。
これには悪い男達も加担しているからハードオブハード。
友達ごっこは、精神的にネチネチくる女達の戦いで。
紫月は強くて面白いから、問題にはならないようなどこにでもあるようないじめが詰まっている。(本当は小さいいじめも大きくなってくるから問題化しないとダメなんだけど…)
そんな友達ごっこで考えられるいじめのケースを作品を振り返りながらまとめてみました。
いじめのケース①友達への嫉妬【繭編】
偽プロフを作った問題の犯人は、親友の繭だった。
、、というお話でスタート。
ネット上の問題だけには止まらず、様々な紫月への嫌がらせをしてくるんだけども…。
なぜ、紫月に嫌がらせをしたかと言うと、嫉妬が原因だったのです。
繭は頭が良くて塾に通っていたために、紫月と百合が二人で遊んだことがあって。
それで取られたような気持ちになってしまった。ということなんです。
こういう子、
いますよね!実際に(・・;)
特に二人で仲良いと、もう一人の友達にありがちな気がします。
声を大にして言いたいのは、「勝手に嫉妬するのは良いけど、巻・き・込・む・な!」です。
嫉妬する側と嫉妬される側に別れると思うんですが、私は完全なる嫉妬される側でした。恋愛では嫉妬はめっちゃくちゃする方ですが、、友達同士で嫉妬するとか意味がわからない。
中学の時に束縛に束縛され、もう本当にうんざりした経験があります。
私の場合は相手の子に害は及びませんでしたが、私に害がありすぎた。
・ その子以外の他の子と親しくすると泣く
・その子以外の他の子と仲良くすると怒る
・その子以外の他の子と遊ぶと翌日無視される
など、、、、まぁひどかったです。
だからきっとこれで困ってる子はいると思います。
嫉妬しちゃう女の子、その気持ちは表に出さず自分の中に留めておきましょう…。
いじめのケース②いじめられた経験があるのにいじめちゃう子【繭編】
過去にいじめをされて、その痛みを知っているのにいじめをしてしまう。
繭は中学時代いじめにあってます。
なのにも関わらず、助けてくれた百合でさえもいじめの対象にしてしまう。
この☝︎黒髪ショートの奈美にも自分に都合の悪い子だと判断したらグループに追い出す
繭の魔の歯車は止まらない。
いじめられた経験をしたことあるのに、いじめをしちゃう子は完全に弱い子だよね。
痛みがわかるのに、なんで繰り返してしまうんだろう。
そんな中、百合は賢く、強い。
繭がいじめられていたことを知っているから、自分で更生して欲しいからと待つ。
いじめのケース③好かれたくていじめに加担してしまう【いっちゃん編】
クラスでいじめにあっていた市村(いっちゃん)は、部活で仲良くなった和華に利用されてしまう。
部活でさえも自分の居場所を無くしてしまっては嫌だから。
だからといって、先輩を怪我させたりと和華の思いのままに動いてしまういっちゃん。
☝︎携帯画面の中がいっちゃんで紫月の隣が和華
ダメだと頭では分かっていても、断れない。
怖いもんね、断る勇気を踏み出すのって本当に怖いよね。
いじめのケース④自分の手を汚さずに妬みで嫌がらせをする【和華編】
自分の手を汚さずに嫌がらせ(いじめ)をするのも最悪なのに、妬みで嫌がらせをするからもう最悪で最悪のパターンです。
笑顔で近づき、一見害がないようにも思えた和華。
いっちゃんに限らず、人を次々と利用して、紫月を陥れます。
いじめのケース⑤友達の一番になりたくて束縛する【毬菜(まりな)編】
新学期、紫月は電車で痴漢から助けた少女毬菜(まりな)と同じクラスになる。
一見、人懐っこくて可愛い毬菜は依存心が高く、とにかく紫月の一番じゃないと気が済まない。
同じクラスになった紫月と毬奈。
その他にも千秋と詩織と仲良くなり、四人グループができるが、毬菜は紫月にしか目がいかない。そんな毬菜の態度を見て、千秋と詩織は離れていく。
紫月もそんな毬菜に嫌気がさしてしまう。
繭の時の嫉妬よりも、すごい…。
距離感に常識がない。
でも、張本人は大事な人を苦しめていることにも気づかず、束縛。
次第に紫月は疲れていく。
いじめのケース⑥言いたいことが言えず言いなりになってしまう【詩織編】
普段からにこにこしている詩織と紫月は会話がなかなか続かなかった。
にこにこ聞き役には良いけど、質問されたことを軽く返すだけでキャッチボールに全くならない。
仲良い子たちだけならそれでも問題はなかったが、クラスの子にも合わせて流されるがままなので、同じグループの子の悪口を流されて言ってしまう。
まさに八方美人。
笑っているけど、笑っていないような詩織に対して紫月は違和感を感じていた。
そんな中、球技大会が行われ詩織が実行委員になってしまう。
そこで、問題勃発。
言いたいことを我慢して、笑って流れに流されているから、悪口も言ってしまうし人のいいなりになってしまう。
しかし、この鬱憤は爆発する。
いじめのケース⑦見えない努力に嫉妬して嫌がらせをする【千秋編】
受験シーズン。
ずっと勉強を嫌がっていた紫月だが、やっと夢ができた。
それには勉強をしなくてはいけない。
ずっと勉強をしてなかった紫月だが、本気を出し始め成績はぐんぐんと伸び、よくなるばかり。
そんな紫月に対して、納得していない人物がいた。
千秋の親は厳しく、塾や自習を繰り返していたがなかなか成績が伸びなく、悩んでいた。自我を取り戻すものの、友達の紫月に受験の失敗を促すような嫌がらせをしてしまう。
自分より下だと思っていた友達が自分の上になることが許せなくていじめてしまうケース。そんなのはもっと虚しくなっていく一方なのにね、でもわかる気もする。努力は見えないから切ない。
いじめのケース⑧恋愛の嫉妬から嫌がらせをする【茜編】
よくあるパターンで、これは今も昔も変わらないいじめだよなぁ。
紫月の大の仲良しの男友達の坂本を好きになった茜は、紫月に相談する。
頭の良い茜は紫月の勉強の協力をする代わりに恋愛の協力を交換条件にするが、坂本と紫月の仲が良すぎるために、友情までも壊すことを試みる。
愛されたいあまりに出たその行動とは……。
好きな人が被ってしまったあまりにもめてしまうのは、昔からずっともう変わらない。
こんな話を聞いたことがある。
怒りの矛先は、
男は女が浮気をすると、女に。
女は男が浮気をすると、女に。
お、女ァァァア。・゜・(ノД`)・゜・。
だからこの理論だと、好きな人の問題でももめるのは女なのだよ。
この作品が好きな人はこちらもおすすめ
友達ごっこを読む前にタイトルに共感して読んだ本。
そうそう、ある日突然…!!って。
ハブられるのって本当に『ある日突然ハブられた』だよね。
だからいつもグループの遊びは最後まで残ってた。
だっていつ悪口が始まるかわからない恐怖があるから。
そんな恐怖を描いています。
しかしさすが、竹内文香先生作品。
ハッピーなエンドなので、勇気づけられること間違いなしです!
友達ごっこが好きな人なら絶対楽しめる作品だと思います。
友達ごっこを読んで(まとめ)
はーあっ
友達って、難しいな〜。
でもね、ちょっとだけ私の友達の歴史を聞いてほしい。
幼稚園の時、とにかくワガママでリーダー格な性格で悩みなんて全くなかった。
常に一緒にいる友達もいたし、悩みが全くと言うほどなかった。
今思えば、悩みがないのは幼稚園児だからなのか、それとも私が気づかぬうちに誰かを傷つけていたのか怖くなる時があるけど、それを確かめるべく小学校六年生の時に同窓会に参加して聞いたところそんなことはなかったようだ。(それともそれはただの優しさだったのかな?)
小学校一年生・二年生の時は、そんなワガママな性格を受け入れてくれる子がいなくて、入学式で仲良くなった…仲良くなれたと思っていた子に真っ先にクラスのリーダー格な子に呼び出されて、計画的にハブられた。そんな孤独な私を助けてくれた子はすぐに転校してしまって、また一人になった。だから男の子の友達しかできなくなる。が、男の子の友達ができただけで帰りのコースのみんなに好きな人を取ったとかいちゃもんつけられてハブられた。その他にも友達にもその親にまでもいじめられたし、精神的に親子共々参った。ワガママな性格のせいだと思った。しかし、リーダー的で活発だった私の個性はここで失われた。
小学校三年生・四年生の時は、やっと心を許せる友達が四人もできた。
沖縄出身の先生にも心を許せて、とても楽しい生活だった。
しかし、親友と思っていた子がまた転校した。
友達には恵まれない人生なんだなとここで悟った。
三人になり仲間割れもしたりして、色々あったけど、この時の一人は今も親友。
なかなか会えないけど、心は繋がっている心友。大切な一人。
小学校五年生・六年生の時は、また新たな地獄を味わった。
六人のグループだったが、まさに今で言うカースト上位のグループだった。
毎週のように誰かがハブられ、常に問題が起きている状態だった。
ある日突然ハブられたの時もあれば、明日からハブります宣言をされたこともあった。
今思えば、ここで多少勉強になったこともあったから人生の一部として大切にしている。
小学校高学年のこの時の話はドラマ化してほしいくらいの壮大な話があるので、またどこかに詳しく書こうと思う。
今まで同窓会にも顔を出さなかったが、最近このリーダー格の女もいる飲み会に参加した。
そのこともまたどこかに書こうと思う。
中学校一年生の時は、まさに友達への嫉妬・束縛に苦しめられた。
友達ごっこに登場する繭・毬菜を混ぜて、その子のオリジナルを混ぜた感じだった(わかりにくい)
まさに側から見ればニコイチ☆
中学校二年生でクラスが離れたら、絶対に仲良くはしない。
そう誓った。(担任の先生にもお願いした)
中学二年、その子とは無事同じクラスになることはありませんでした。
その子は毎日休み時間のたびに私のクラスに来るし、クラスの子と仲良くしたり、帰りはその子ともう一人の子と帰っていたのですが、その子を待っている時間にもう一人の子と仲良くしているだけで嫉妬して私だけを無視。
もうそんなのばかりで耐えられませんでした。
いつもだったら、私がすぐに謝るのですが(面倒くさいから)
この時は謝りませんでした。
そうしたら、翌日アドレスを変更。
もちろん私には変更メールはきません。
そこから今の今まで交流なしです。
その子と、もう一人の子。
このもう一人の子にその子のことを相談したので、(最初は信じてもいいのか疑いながら)このもう一人の子と急激に本当に仲良くなり、今でも仲の良い親友になるのです。
中学二年生、三年生ともにゴタゴタしつつありましたが、仲良いグループもできて、小学生の時とは比べ物にならないくらい幸せでした。
高校では女子校へ。
平和でしかありませんでした。
しかし今でも連絡とる子は二人ほど。
うん、やっぱり
友達って、難しいな〜。
友達って、どこからどこだと思いますか?
本当の友達と言える人はいますか。
私は色々と友達への歴史があるので、薄いのも濃いのも分かってきました。
たくさんの人と仲良くなってきたけれど、今持っている友情だけは壊したくない。
幼馴染に親友二人と心友一人に高校の友達。
十分すぎる、とっても今幸せです。
たくさんの経験を踏んだからこその宝のような友人たちです。
_
そして最後に、今でも思うこと。
いじめをしている人、気をつけたほうがいい。
今はそのいじめている子が弱くても、これから社会的権力をつけたら?
これから結婚して旦那が強者だったら?
子どもが産まれて、自分の子どもがいじめていた子の子どもだったら?
恨みながら生きたくないからもう思い出すことはほとんどない。
けれど、心に余裕を無くしたとき、昔の時のような活発な性格になれない時。
思うのは、一生絶対に許せない。ということ。
いじめられていたほうが覚えているし、教室の匂いとか空気を思い出しただけで鮮明に嫌だったことは未だに思い出せるし、これは一生脳の記録に残るんだ。
大人になった時、今いじめている子に復讐される時がくるかもしれないよ。
って、いじめのニュースを見るたびに思うもの。
友達ごっこのような、
悪役の全ての人が更生してくれる未来を願って。
もりー
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