Mory's Play Land

人生はドラマだ。

セクハラやパワハラの痛みを知ってほしい。ももち麗子先生の「さけび」はどうにもならないさけびを変えてくれた闘いの記録だ。

 

もりー (@morymolly247↗︎)です。

 

下書きに溜まりに溜まって、どうしても気持ちが言葉にならなくて。

書いては消し、書いては消し。

 

ずっとモヤモヤしていた。

このモヤの原因はわかっている。

だけど、言葉がまとまらず、モヤモヤしていた。

 

ゆっくり、この心のごちゃごちゃを整理整頓します。

 

 

 

以前、8年ぶりのももち麗子先生の三文字シリーズの問題提起シリーズが出たということで、(しかも大人編!)すぐさま「かわき」を読み、感想とともに過去作を振り返ったももち麗子先生の“問題提起シリーズ”で考えさせられたことにまとめました。

 

大人の問題提起シリーズ かわき (Kissコミックス)

 

 

最近になって、かわきに続く大人編の第二弾の「さけび」が出版されており、すぐに読みました。

 

大人の問題提起シリーズ さけび(1) (Kissコミックス)

 

前作は、パパ活・婚活・不倫でした。

今回の内容は、2005年が舞台のセクハラ・パワハラ被害を受けた女性の闘いの記録を元にしたストーリー

 

主人公の山口さつきは、大手メーカーのコールセンターで派遣社員をしていました。

3年目のさつきは、新人研修のインストラクターとして職務を任され、人望も厚かった。

 

さつきの指導者である堂林は、さつきをインストラクターとして推薦したり、些細なことにも相談に乗ってくれる頼れる上司だ。

 

しかし、この上司の堂林にセクハラ・パワハラをされる。

 

「私だけじゃない」

「ボディタッチはよくあること」

「上手く受け流さなきゃ」

 

仕事を円滑に進めるために我慢の連続で仕事を続けるさつき。

 

しかし、好意を断ったことで、これまでのセクハラは、パワハラに変わる

 

いじめ同様の、加害者心理が動き出すのだ。

幼稚すぎる。

自分の思い通りにならなかったからと、いじめて楽しむことに走ってしまう。

 

上司だから、上だから、全部正しいの?

上なら、上司なら、何をやってもいいの?

 

度の超えたセクハラに、バブル崩壊の転職が難しいとされている中で、どう逃げろと?? 上司からの苦痛でしかない好意。仕事の話だというから行ったバーで、弱いカクテルに見せた強い酒を飲まし、無駄でしかないボディタッチ。

 

止まらないパワハラに、堂林を受け入れればこの苦しみから逃れられるのかなと。脳内はもう冷静ではいられません。しかし、さつきは負けません。

 

部長を呼び、さけびをあげる。

労働組合に行き、さけびをあげるも虚しく。

 

もうさつきにさけぶ力は残っていなかった。

 

会社は辞めてしまったけれど、前を向こうとしたさつき。

 

 

しかし・・

 

 

セクハラやパワハラは、追いかけてくる。

 

 

堂林がいた会社から逃れても、心のストレスがさつきを苦しめます。

 

心の傷はぱっくりと開いたまま。

血が流れ続けている状態のさつき。

 

もう身体が死にたがっている。

最後にダメ元で電話した相談窓口がさつきの新しい道を開いてくれるのです。

 

大人の問題提起シリーズ さけび(2) (Kissコミックス)

 

 

された側にとったら幽霊なんかより全然怖いんだよ。

この苦しみはされた側にしか一生わからないと思います。

 

「キモチワルイ」

 

シンプルにこの一言です。

 

男女差別だとかなんだ言われているけれど、最近ジャニーズのストーカーが捕まったニュースを見たけど、あれだって「キモチワルイ」だよ。女なら、男なら、若いなら、美人なら、イケメンになら、なんて関係ない。

 

された側にしかわからないけど、好意は悪意にも変わる

ありがた迷惑。

純粋な好意とは違う。

一方的な、利己的な愛。

 

さけびをあげてくれた彼女たちがいたから、今は法が守ってくれる。

何度でも声をあげて、ボロボロになってもさけび続けてくれたから。

たくさんのセクハラやパワハラ問題を耳にしても、動いてくれている人は見えない。

この問題を漫画で知ることができて本当によかったと思う。

 

その想いの丈を呟いたら、

 

 

このももち麗子先生のさけびを監修した佐藤かおりさんからリプをくださりました。

 

“多くの人に読んでもらいたい”

漫画が発行されているんだから、漫画家のももち麗子先生も監修した佐藤かおりさんも出版社さんもそうだと思っているはずなのに、どうしてもどう感想を書いたらいいのか二日ほど考えていた。

 

 

そして、また掘り返すのは、と考えたのだけど、さけびを読んでどうしてもモヤモヤしていたことを書く。

 

私がずっとモヤモヤしていたのは、某DJグループのパワハラドッキリ。

知っている人だけ流し読みして欲しいのですが、私はそのグループは好きだし、面白いと思っていたし、尊敬さえしている。

だけど、女の子が、パワハラを受けてなくてよかったなと思うとともに、あの動画を見た後、どうしてもモヤモヤしていた。

まさか、パワハラを受けていたと思っていた被害者が、加害者と一緒に歌っているなんて。

 

えぇ(困惑)だった。正直。

 

謝罪動画をあげて、まさかそれがカツラで、、

この壮大なドッキリは面白かったと思う。

 

だけど、、

セクハラやパワハラをネタにはしないでほしかった。

それ以外ではできなかったのか。

話題性の勘違いがすぎるというか。

 

セクハラやパワハラが問題になっているから、炎上商法としてやったんだと思う。炎上商法としてしっかり悪いこととわかってやっているのだから。

 

でも、その背景を全く誰も想像できなかったのかと思うのが、心の底から私は悲しいんだ。きっと。

 

女性がいるのにも関わらず、なぜ、止めなかったんだろう。

 

セクハラやパワハラが、どれだけ精神を削り、どれだけ苦しめられるのか、想像ができなかったのか。

 

それが、ただただ悲しかった。

それだけです。

 

きっと、あのニュースで心を苦しめた女性がたくさんいただろうに。

 

セクハラ・パワハラ・痴漢など、キモチワルイものは世にたくさんある。

正しい人間が冤罪に巻き込まれたりすることもある。

こんだけ人間がいるんだから、悪人もたくさんいると思う。

気づける人が気づいて、さけび続ければいい世界が築けるんじゃないかと願っています。

 

 

今回、タイトルを“セクハラやパワハラの痛みを知ってほしい。ももち麗子先生の「さけび」はどうにもならないさけびを変えてくれた闘いの記録だ。”にしたのですが、わかって欲しいとは言わない。知って欲しい。ただそれだけです。

 

さけびのセクハラ・パワハラ男の堂林は、反省はしない。

「なぜ、俺が、こんな目に」なんて思っているんだろう。

女性にしかわからないと、男性を切り捨てるようなことは言わない。

だから、こういうことをされたら辛いんだよって、この漫画を読んで学んでもらえたら、せめて、知ってもらえたらいいなと思いました。

 

いつもはTwitterに更新情報を呟くのですが、呟きません。

どうしても綴りたくて、読んで欲しいような読んでほしくないような内容でした。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

 

ももち麗子先生の漫画は、学生の時からお勉強させていただいている漫画で、自分が成人して、大人編を読めることを心から嬉しく思います。 

 

関連記事:ももち麗子先生の“問題提起シリーズ”で考えさせられたこと

 

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